髪の毛にハリ・コシがなくなる原因|50代で増える“弱った感じ”の正体

「髪がペタンとなる」「トップがつぶれる」「毛先が頼りない」――ハリ・コシの低下は、50代女性(男性)にとってとても多い悩みです。
ハリ・コシがなくなるのは、髪の本数が減っただけではなく、髪1本1本の状態と、髪が育つ土台(頭皮)の両方が変化していることが原因になりやすいです。ここでは、ハリ・コシがなくなる代表的な原因を整理します。
原因①
原因の1つ目は、**髪が細くなる(産毛化)**こと。年齢とともに毛根の働きが弱まりやすく、髪が太く育ちにくくなると、同じ本数でもボリュームが出ず、手触りも頼りなく感じます。特に分け目やトップがつぶれやすくなるのはこの影響が大きいです。
原因②
2つ目は、頭皮の血流低下と硬さ。目の疲れ、首肩こり、冷え、運動不足、ストレスなどで頭皮が引っ張られると、頭皮が動きにくくなり、根元が立ち上がりにくく感じます。頭皮が硬い人ほど、ふんわり感が出づらく、ペタンとしやすい傾向があります。
原因③
3つ目は、乾燥(髪と頭皮の水分不足)。冷暖房、紫外線、熱いお湯、洗いすぎなどで頭皮が乾きやすくなると、髪もパサつき、ツヤが落ち、コシがないように感じやすくなります。乾燥が強いのにベタつく人は、乾燥の反動で皮脂が増えている可能性もあります。
原因④
4つ目は、ダメージの蓄積。カラーやパーマ、アイロン、ドライヤーの熱、摩擦(濡れたままのゴシゴシ)などが重なると、髪の外側(キューティクル)が乱れ、内側の強さも落ちやすくなります。すると髪がしなりすぎたり、まとまりがなくなり、「コシがない」状態に見えます。
原因⑤
5つ目は、栄養不足と睡眠の質。髪の材料はたんぱく質です。食事が偏る、欠食が多い、糖質中心になると、髪に回る栄養が足りにくくなります。さらに睡眠が乱れると回復が追いつかず、髪と頭皮のコンディションが下がりやすい。ハリ・コシの低下は、外側のケアだけでは戻りにくい理由がここにあります。
原因⑥
最後に、洗い方・乾かし方のクセも大きいです。すすぎ残しやトリートメントの根元付着は、根元が重くなりボリュームが出ません。乾かすときに上から押さえつけるように乾かすと、トップがつぶれて定着します。逆に、頭皮から乾かして根元を起こすだけで、見た目のハリ・コシが戻ったように感じる人も多いです。
最後に
ハリ・コシは「髪」だけでなく「頭皮」と「習慣」で決まります。まずは、ぬるめで洗う・泡でやさしく・すすぎを丁寧に・頭皮から乾かす。これに、睡眠リズムとたんぱく質を足す。この基本を2週間続けるだけで、“弱った感じ”が軽くなるケースは十分あります。髪は一生のお付き合い。今の状態に合わせて、土台から整えていきましょう。
執筆者
小田原慎
ルーチェグループ代表。美容業界25年、美容室6店舗経営。長年、多くの大人女性の髪と頭皮と向き合ってきたヘアケアの専門家。
美容師の経験から、お客様1人ひとりのお悩みに寄り添い、その方に本当に合うヘアケアをお伝えすることを、とても大切にしています。