更年期と白髪|50代で「急に増えた」と感じやすい理由と整え方

更年期に入ってから「白髪が一気に増えた気がする」「伸びてくる白髪が目立つ」「髪のツヤが落ちて白髪が際立つ」――こうした声はとても多いです。白髪の大きな原因は加齢ですが、更年期は体の変化が重なりやすい時期なので、“白髪が増えたように感じる条件”が揃いやすいのも事実です。
ここでは、更年期と白髪の関係を、現実的に理解しやすい形でまとめます。
更年期と白髪①
まず、更年期に起こる代表的な変化はホルモンバランスの揺れです。
女性ホルモンの変動が大きくなると、髪のハリ・コシ・ツヤが落ちやすくなり、髪全体が弱く見えがちになります。白髪そのものの本数が急増していなくても、髪のツヤが落ちると白髪が光を反射して目立ちやすくなるため、「増えた」と感じることがあります。分け目がくっきりして地肌が見えやすくなるのも、白髪が目立つ要因のひとつです。
更年期と白髪②
次に、更年期は睡眠の質が下がりやすく、ストレスや自律神経の乱れが起きやすい時期です。
眠りが浅い、途中で起きる、寝ても疲れが抜けない状態が続くと、体の回復が追いつかず、頭皮の血流や皮脂バランスも不安定になりやすい。白髪は睡眠だけで決まるものではありませんが、睡眠が乱れると髪全体のコンディションが落ち、結果として白髪が目立つ方向に働くことがあります。
更年期と白髪③
さらに見逃せないのが栄養面です。
更年期は食欲や食事量が変わったり、欠食が増えたり、糖質中心になりやすい一方で、髪の材料になるたんぱく質や、体の代謝を支えるビタミン・ミネラルが不足しやすい時期でもあります。栄養が偏ると髪が細くなり、ツヤが落ち、白髪がより目立つ印象になりやすいので、白髪対策は染める前に「整える」ことが重要になります。
整え方
今日からできる整え方は、3つに絞ると続きます。
1つ目は、睡眠リズムを揃えること。睡眠時間より“寝る時間を一定にする”方が効果が出やすい人もいます。
2つ目は、毎食たんぱく質を入れること。卵、魚、肉、大豆製品をどこかで必ず。
3つ目は、頭皮環境を整えること。熱いお湯で洗わず、泡でやさしく洗い、すすぎ残しを減らし、頭皮から乾かす。乾燥しやすい人は頭皮の保湿も検討すると、髪全体が落ち着きやすくなります。
白髪は更年期のせいだけではありませんが、更年期は白髪が目立ちやすい条件が重なりやすい時期です。だからこそ、体の変化に合わせて「睡眠・食事・頭皮」を整えるほど、白髪との付き合い方はラクになります。
10年後も気持ちよく髪と付き合うために、今の自分に合った整え方へ切り替えていきましょう。
執筆者
小田原慎
ルーチェグループ代表。美容業界25年、美容室6店舗経営。長年、多くの大人女性の髪と頭皮と向き合ってきたヘアケアの専門家。
美容師の経験から、お客様1人ひとりのお悩みに寄り添い、その方に本当に合うヘアケアをお伝えすることを、とても大切にしています。